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    読んでもらえる冊子デザインのコツ!外部発注の方法やポイント

      企業のPRに、地域コミュニティの広報に、そしてパンフレットに…様々なシーンで活用されるのが「冊子」です。情報の公開方法としてデジタルが隆盛の昨今ですが、現実世界での情報拡散方法として未だに非常に有効なのが紙媒体による冊子。クオリティが高くターゲット層に確実に届くようなデザインにするための、ポイントや外部依頼の方法を解説します。

       

      冊子は汎用性の高い紙媒体

       

       

      冊子とは、表紙と本文から構成された印刷物を指します。何枚もの紙を束ねて本状の形態にしたもので、多くは簡易的な綴じ方の物となっています。何かの情報を発信したい時、紙媒体の冊子には「新たなターゲット層の獲得」「情報を知らなかった人への拡散」といった強みがあります。冊子制作の規模や種類はさまざまですが、現実世界では今も昔も非常にポピュラーな媒体です。

       

      様々なシーンで必要となる冊子

      冊子が必要なシーンは非常に多く、日常的に誰でも目にしている情報源です。それだけに、手に取って読んでもらえるのはクオリティが高い冊子。特に個人ではなく企業や地域広報で用いられる冊子には、印刷・綴じ方・使われる紙、何よりデザイン性に一定以上の品質が求められるといえます。

       

      冊子の綴じ方と種類

      冊子にはいくつかの綴じ方があり、それぞれの綴じ方でむいている内容が異なります。それぞれの種類を整理しておきましょう。

      まずは冊子の向きによって「右綴じ」「左綴じ」に分けられます。右綴じは綴じ目が冊子の右にあるもので、縦書きの文章では右綴じが使われます。小説、広報誌や会報誌に多いのですが、一部本文が横書きのパンフレットやカタログでも右綴じが用いられています。これに対し、綴じ目が冊子の左側にあるのが左綴じ。横書き文章の綴じ方で、カタログやパンフレットはもちろん、取扱説明書などのマニュアル本にも使われています。写真が多い横書きのデザインや、絵本風のものにも多い綴じ方です。

      次に綴じ方の違いです。最も簡易なのは重ねた印刷物を真上からホチキスで綴じた「平綴じ」です。ページ数の多い冊子にはむきませんが、個人で制作するには手軽です。企画書などの冊子はこれで十分です。

      ちょっとした会報誌や広報誌、簡易パンフレットに多いのが「中綴じ」。こちらもホチキスで綴じますが、束状の印刷物の真ん中を綴じるので見開きが作りやすい綴じ方です。

      接着剤を使った強力な綴じ方が「無線綴じ」です。ページ数が多くても対応でき、しっかりしたパンフレットやページ数の多いカタログ、雑誌に用いられます。文庫本もこの綴じ方です。

      無線綴じよりさらに強力な綴じ方もありますが、冊子で最も多く使われるのは中綴じか無線綴じです。ホチキスで綴じる方法は工夫次第で個人でも作れますが、部数の多さや製本の質を考えると、業者に依頼するのが現実的でしょう。

       

      冊子によく使われる紙

       文字が中心の冊子なら、本文はコピー用紙のこともあります。コピー用紙と同じ質感で様々な色が付いた紙を「色上質紙」といいますが、黒一色擦りの場合はこれを表紙にすることも多いでしょう。表紙を際立たせたい場合、エンボス加工で凹凸がある特殊紙や厚みのある紙を選択します。

      本格的な冊子の本文に使われる紙として、最も多いのは「コート紙」です。表面にコート剤が塗られており、ツヤツヤした質感です。コート紙は印刷した字や写真が映えるため、カタログや公共機関の広報誌などで広く使われています。

      冊子デザインの最大のポイントは表紙

      では、冊子のデザインにおける最大のポイントはどこでしょう。それは間違いなく「表紙」です。現実世界に冊子が置かれていた時、ふと手に取ってもらうためには表紙のインパクトが欠かせません。分かりやすさはもちろんのこと、読者にとって訴求力のあるデザインが欠かせないポイントになります。

       

      中を見てもらえるようなデザインにする

      冊子に書かれている内容が読者にとって「知りたい」と思ってもらえるように、どんな内容なのか分かりやすく伝える必要があります。表紙に載せられる情報はそう多くありません。その中で、どのような言葉にするか・どこまで文字の量を多くするかといったことを考慮し、デザインをしていきます。

       

      写真の画質も重要

      表紙に写真を載せる場合は、その画質も重要です。写真のサイズや配置と共に、くっきり鮮明に映った写真を用意しましょう。写真を定番の配置にするのか、文字とバランスを取りながら斬新な配置にするのかは、デザインする人の経験や力量にかかってきます。

       

       

      見てもらえる冊子デザインのコツ6選

      それでは、具体的に見てもらえる冊子デザインのコツを6つ挙げてみましょう。多くの人に見てもらうためには、どれも妥協できない大切なポイントです。

       

      ①ターゲットと目的を決める

      冊子を届けたいターゲットと目的を決めます。決まった層に郵送で届けるのか、不特定多数にとにかく手に取ってもらいたいのかなど、その目的だけでデザインの方向性が変わります。ターゲットはできるだけ細かく想定し、冊子を発行する目的も決めましょう。

           

      ②目的に合わせて冊子の形状を決める

      右綴じか左綴じか、また冊子のおおよそのページ数も考慮し、冊子の形状を決めます。高級感を出したいなら紙や綴じ方にこだわる必要がありますし、経費を抑えたい場合はなるべく安価に出来る形状を模索します。

       

      ③冊子のメインカラーをイメージする

      読者層や目的が決まれば、冊子のメインカラーをイメージすることができます。落ち着いた色味にするのか、それとも元気な色にするのか…メインカラーを決めて、それに沿ったデザインをすれば失敗しません。完成予想と大きなずれが生じる心配も減ります。

       

      ④余白やフォントを効果的に使う

      余白やフォントは「見やすさ」はもちろん、デザイン的な装飾目的でも使い分けできます。写真の印象を強くするため周囲の余白を大きくしたり、装飾的なフォントで雰囲気を作ることができます。

       

      ⑤写真やイラストなどの品質を上げる

      特にカタログでは写真の品質が非常に重要です。画像の鮮明さはもちろん、構図や臨場感などにこだわった写真なら、冊子のレベルがグッと上がります。イラストも重要なデザインポイントです。

       

      ⑥印刷のズレや製本時の不備など、細部まで気を抜かない

      印刷にズレがないこと、乱丁や落丁がないことは、冊子そのものの印象をよくする大切なポイントです。印刷・製本を自力で行うとどうしても仕上がりに納得がいかない…という場合が多いようです。細部まで気を抜かず丁寧に製本されていると、冊子の見栄えは段違いです。

       

      外部発注でデザイン性が高い冊子を作ろう

      冊子デザインのコツを挙げてきましたが、デザイン性の高い冊子を自社内だけで制作するのは難しいのが現状です。一定以上のクオリティが高い冊子を制作する場合、プロに外部発注するのが基本となります。

       

      冊子を外部発注するメリット

      企業や地域コミュニティで冊子を制作する場合、冊子専門の人材を確保する必要があります。外部発注にはコストがかかりますが、デザインソフト等を扱うスキルがある人材を確保し、印刷・製本まで自社内で行うには外注以上のコストがかかるでしょう。デザイン・印刷・製本といった技術的な部分をプロにお任せできるのは大きなメリットになります。

      また、冊子制作は個人で行うものではありません。掲載するコンテンツに必要な取材・撮影を初め、文章の依頼など複数の人が関わって出来上がります。それぞれに依頼したり進捗状況をまとめるのは非常に大変。外部発注すれば、そうした依頼や進捗管理を心配する必要はありません。

       

      デザインにこだわりたいなら外部発注先に注意

      冊子制作の相談先は様々です。しかし、デザイン性にこだわりたいなら発注先はしっかり選定しましょう。

      例えば、冊子の内容すべてを自力で仕上げ印刷・製本だけを頼むなら、印刷会社に依頼するという手があります。しかし、プロのデザイナーが作った誌面とはデザイン面で大きな差が出てしまいます。総合的に依頼できる会社を選定した方が、最終的なコストや仕上がり面で納得いく冊子を制作することができます。

       

      おすすめは編集プロダクション

      デザイン性の高い冊子を制作するためにおすすめの相談先は、編集プロダクションです。その名のとおりデザインの編集に優れており、様々な媒体のデザインと編集の実務を担っている専門家です。編集プロダクションなら冊子の誌面デザインはもちろん、取材・撮影、企画の立案、印刷など総合的にお任せできます。

       

      冊子のデザインと制作を外部発注するコツ

      いざ冊子を外部発注することになっても、色々とお悩みのことは多いかと思います。自社の大切な冊子、イメージ通りに仕上げたいもの。外部発注する際は以下の点に注意しましょう。

       

      制作会社をしっかり選定する

      冊子の制作をお任せする制作会社をしっかり選定します。前述どおり、おすすめは編集プロダクション。自社のイメージする完成予想と大きくズレることがないよう、制作会社選びは慎重に行いましょう。

       

      制作の実績を確認

      作りたいと思っている冊子と同じ分野の冊子を制作したことがある会社を選ぶと安心です。カタログ冊子、地方PR誌、広報誌など、依頼先の会社に制作実績があるかを確認しましょう。ホームページなどで制作実例をみることができれば、自分たちが作りたいと思っている冊子と大きくかけ離れたイメージになる心配はありません。制作実績が豊富な会社は、内容の理解や企画立案などもスムーズに行ってくれます。

       

      得意分野と業務範囲の確認

      ひとくちに編集プロダクションと言っても、得意分野や業務範囲は会社によって大きく異なります。紙媒体が得意なこともあれば、デジタルコンテンツや映像が得意なこともあります。制作会社の選定の際は、どのような分野が得意なのか、またデザインの方向性も確かめておきましょう。

      冊子制作には取材や撮影も欠かせません。画像を自社で用意できるなら必要ありませんが、取材や撮影を制作会社に代行してもらう場合、そういった業務をお任せできるかも確認します。特にカタログなど写真の品質にこだわりたい物は、プロが撮影すると見違えるほどの出来栄えになります。依頼する制作会社の業務範囲を確認し、どこまでお願いできるのか思索しておきましょう。

       

      予算や納期内でどんなことができるか確認

       冊子に掛けられる予算、納期を社内でしっかり定めておきます。その中でどのようなことができるのか、制作会社に確認します。逆に予算内でできることを提案してもらうことも可能です。今までたくさんの冊子を作ってきた経験があれば、プロの視点から適切なアドバイスを提案してもらえます。

       

      見積もりで希望をしっかり伝えよう

      前述したとおり、予算や納期を含めて見積もりの段階で先方に希望を伝えます。冊子にどうしても盛り込んでほしいコンテンツがある場合は妥協せずに伝え、予算の都合などが出てきた場合は他の部分で調整します。デザインの方向性含め、見積もりの段階で希望を伝えた方がいいでしょう。クライアントの希望が明確なら、制作会社も最適な提案がしやすくなります。見積もりでのやり取りに納得がいけば、いよいよ冊子の制作スタートです。

       

      コミュニケーションを取って制作に協力する

       見積もりの段階はもちろん、その後実際に冊子のコンテンツやデザインが進行していく間は、制作会社としっかりコミュニケーションを取りましょう。提案のチェック、画像の協力など、制作を任せっきりにせずできる業務は協力をします。制作会社とまめにコミュニケーションが取れれば、仕上がりが予想と大きくずれ込むことはないはずです。

       

      もし冊子の制作会社にお悩みの場合、編集プロダクションP.M.A.トライアングルに一度ご相談下さい。地域のPR誌や広報誌を始め、ガイドブック・カタログ・パンフレットなど冊子の制作実績が豊富な会社です。国内外のムック本制作など年間100冊以上の制作実績がございます。JAL機内誌、JR東日本・東京メトロ各駅構内にて配布されるフリーマガジンなども制作しています。総合コンテンツ制作事業も行っており、デジタル媒体にも展開可能。ターゲット層に訴求力のある、デザイン性の高い冊子を制作可能です。

      冊子をはじめとした紙媒体の制作物には絶対の自信が御座います。ご予算、納期に合わせて柔軟な提案を致しますので、冊子のデザインや制作にお悩みの方はぜひP.M.A.トライアングルまでご相談下さい。

       

      納得いくデザインの冊子をたくさんの人に読んでもらおう(まとめ)

       現実世界で手元に残る冊子は、情報発信力のある重要なコンテンツです。ふと手に取ってもらうためにはインパクトのある表紙はもちろん、総合的なデザインの質が求められます。ターゲット層に届く質の高い冊子を制作するためには、編集プロダクションなどデザインのプロの力を借りるのがベスト。納得いくデザインの冊子で、情報を必要としているたくさんの人に冊子を読んでもらいましょう!

       

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