PMAトライアングル

    見てもらえるパンフレットを作ろう!制作方法と外部発注のコツ

      普段何気なく目に留める機会のあるパンフレット。急に作ることになったら一体何から手をつけていいのか困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
      特に企業でパンフレットを制作する場合、顧客からの反応や費用対効果が気になるところ。たくさんの人に見てもらえるように、質のいいパンフレットを作る具体的な方法をご紹介します。

      パンフレットを作ることになったら

      いきなりパンフレットを作ろうと思っても、意図を理解しないまま完成形をイメージするのは難しいことだと思います。まずはパンフレットの形状と役割をしっかり理解して、自社の目指すパンフレットを想定するところから始めましょう。

      パンフレットってどんな形状?

      パンフレットといえば博物館や美術館などの公共施設や、テーマパークの物を思い浮かべる方が多いかもしれません。海外ではパンフレットを「pamphlet」と言っても伝わらないことが多く、一般的に「brochure(ブローシャ)」、「booklet(ブックレット)」と呼ばれています。

      日本国内におけるパンフレットとは、複数の用紙をホッチキスなどで冊子状にしたもののことを指します。複数枚ではなく1枚だけのものは「リーフレット」。1枚の紙でも冊子状になるように折りたたみ、パンフレットとする場合もあります。

      パンフレットの内容は施設内容やサービスの紹介、利用案内、広告等がほとんどです。冊子状のものにはパンフレットの他に広報誌や雑誌がありますが、パンフレットはあくまで簡易的な冊子。広範な情報が載っている広報誌や、本格的な製本がされている雑誌とは少し趣が異なります。

      パンフレットの役割は3つ

      簡易的なものとされるパンフレットですが、上手に作られたものは非常に効率的にその役割を果たすことができます。パンフレットの役割は主に以下の3つです。

      ①情報を伝える

      パンフレットで紹介している事象について、分かりやすく情報を伝える役割です。パンフレットを読むだろうターゲット層の年齢や性別などを考慮し、限られた紙面で必要な情報をもれなく伝えられるのが理想です。

      施設の紹介なら受付やトイレといった設備の情報、展示品やフィールド情報などが挙げられます。施設スタッフの動きや役割なども加わるでしょう。商品やサービスの紹介なら、商品スペックの他に写真や実用例を挙げます。また、企業の紹介パンフレットなら、製造物や提供サービスといった具体的な業務内容をターゲットに伝えます。

      ②ブランディング

      どのようなターゲット層に読んでほしいのか考えられたパンフレットは、そのデザインや構成にブランディング機能があります。商品紹介のパンフレットでは、その商品の価格やスペックの他、写真の雰囲気や使用フォントで顧客にイメージを伝えます。日用品なのか高級品なのか、どんな年齢むけなのか、パンフレットを一目見ただけでイメージできるようなデザインが望ましいでしょう。
      施設紹介や企業紹介のパンフレットも同様です。どのようなターゲット層に一番必要とされているのかを考慮し、パンフレットの見た目をターゲットに対して訴求力が高くなるようデザインします。

      ③行動を促す

      上手に作られたパンフレットは、それを読んだターゲット層が何らかの行動を起こします。施設を利用したり、商品を購入したり、企業に対してファンになってくれる場合もあるでしょう。
      パンフレットがカタログと異なるのは、この「行動」が消費行動だけではない点です。カタログは掲載された商品やサービスを購入することが最終目的。これに対しパンフレットは、ターゲット層が対象に対して理解を深めたり、イメージアップしたりといった抽象的な効果も高いのです。最終的に商品購入という消費行動に結びつくかもしれませんが、パンフレットの目的はあくまで対象の紹介です。

      ここまでパンフレットの大きな3つの役割をご紹介しましたが、そのパンフレットでどの役割に一番の重きを置くかは、作り手の目的次第です。パンフレットを作る際は、「分かりやすさ」「イメージの定着」「消費行動」など、どのような目的を最優先するのか整理しておきましょう。

      具体的なパンフレットの制作方法

      パンフレットの形状や役割を改めて認識したところで、具体的なパンフレットの制作方法をご紹介致します。パンフレットを作る目的にもよりますが、デザインの完成度が高く目的が明確なパンフレットほど多くの人の目に留まります。

      制作方法は主に5つ

      パンフレットは複数枚の用紙を冊子状にまとめたもの。製作するにはパンフレットのデザインの他、校正・印刷・冊子製本といった工程があります。企業のパンフレットなどを個人で制作するのは現実的ではありませんから、複数人でチームを作って制作していくことになります。制作方法は主に以下の5つです。

      ①自社制作

      スタートアップが最速なのが自社制作です。思い立ったら即、制作を開始することができます。ただし、自社内にパンフレット制作の専門チームを置いて作業することになります。文章や写真の依頼はまだしも、構成やデザインには専用ソフトや専門知識が必要。見栄えのする企業パンフレットを作るには人材確保が欠かせません。また、印刷や製本だけ業者に依頼することも多いようです。

      ②デザイン会社

      パンフレットのデザインは「グラフィックデザイン」の分野にあたるため、プロのグラフィックデザイナーに制作を依頼します。デザイン制作に特化しているため、視覚効果の高い高品質なデザインに仕上げてくれます。印刷まで対応している会社と、デザインデータのみ引き渡しの会社があります。

      ③広告代理店、コンテンツ制作会社

      広告代理店はプロモーションやマーケティング全般に強い会社です。パンフレットを制作した後の企業成績や検索件数などをチェックし、長期的にパンフレットが機能しているか確認してくれる会社もあるでしょう。パンフレットの発行部数が多い場合は検討します。
      コンテンツ制作会社は、パンフレットに載っている情報(コンテンツ)をターゲットが受け取りやすい形に編集し、制作する専門家です。コンテンツ制作の業務実績が豊富で、情報や写真ストックなどを駆使してターゲット層にむけた最適なデザインも行います。
      依頼前に自社のジャンルでパンフレットを制作したことがあるのか実績をチェックし、印刷や製本などに対応してくれるのか確認しましょう。

      ④印刷会社

      印刷会社に依頼すると、パンフレットに限らず様々な紙媒体を印刷・製本してくれます。どちらかといえば印刷に比重を置いているものの、大手ではパンフレットのデザインから手掛けてくれるところがあります。デザイン料は割高かもしれませんが、印刷代が安いことが多いのが特徴です。

      印刷所の強みはやはり美しい印刷。紙の種類やインクの色、写真の再現などにこだわりたければ印刷所がおすすめです。また、パンフレットの印刷・製本にかかる納期が短くて済むというメリットもあります。データを持ち込んで印刷だけをしてもらうという制作方法もありますよ。

      ⑤フリーランス

      フリーのデザイナーなどにパンフレットの外部注文をすることもできます。多くが個人で制作しているため、外部注文にしてはかなりコストを抑えられることが多いようです。デザインの質はデザイナー本人のスキルに大きく頼っており、突然のスケジュール変更や仕様変更には弱いことがあります。
      守秘義務の徹底やフリーランスでも印刷までカバーできるかなど、事前に確かめておきたい項目はしっかりチェックしましょう。

      「見てもらえる」パンフレットのポイント

      パンフレットは必要としている方が手に取るため、好意的な反応が多いものです。見た人がさらに興味を惹かれて隅々まで目を通してもらえるような、「見てもらえる」パンフレットを制作するにはポイントがあります。

      まず一つ目が、パンフレット制作の目的がはっきりしていること。どのようなターゲット層に何について知ってもらいたいのかを明確に打ち出したパンフレットは、情報を必要としている人にとって訴求力の高いものとなります。
      二つ目はレベルが高く充実したコンテンツを載せることです。コンテンツとは文章や画像といった「情報」そのもののことです。ターゲット層が望んでいるコンテンツが充実したパンフレットは、捨てずに取っておいて後で見返す人がたくさんいます。デザインやフォント統一など視覚的に分かりやすいことも大切です。

      自社制作でもパンフレットは制作できますが、必要な人材確保が出来なければ構成やデザインを上手に仕上げることが困難です。レベルの高いものを制作したい場合、アナログコンテンツ制作のプロに外部注文するのがベストでしょう。

      パンフレット制作の具体的な流れ

      それでは、外部発注を想定してパンフレットを制作する具体的な流れを確認しましょう。

      打ち合わせ(社内会議)

      まず初めに自社内で社内会議を開き、パンフレットの内容について綿密な打ち合わせを行います。パンフレットの目的、ターゲット層の選定は自社にしかできない大切な絞り込みです。パンフレットに載せるコンテンツのデザイン処理はプロが行ってくれますから、形にこだわらずどのようなコンテンツを載せるか意見を出し合いましょう。

      注文確定(予算決定と納期の確定)

      パンフレットのイメージが固まったら、制作会社に依頼して見積もりをしてもらいます。その際、予算と納期の希望をしっかり伝えるようにしましょう。パンフレットの部数、料金、納期などが確定したら、いよいよ制作開始です。
      制作会社には自社が望んでいるパンフレットの内容を遠慮なく伝えましょう。制作会社によっては取材の代行や企画立案をしてくれるところもあります。

      デザインイメージ

      ターゲット層や目的、コンテンツの内容を踏まえた上で、パンフレットのデザインイメージを固めます。パンフレットは冊子状にまとめた状態で仕上がるため、サイズや構成などを考慮する必要があります。
      制作会社とやり取りを重ねながら、最終的にどんなサイズとデザインのパンフレットにするのか、案を詰めていきます。

      取材や撮影

      コンテンツ制作に必要な取材や画像撮影を行います。自社で行うことも、制作会社にお任せすることもできます。どこまでお任せできるかは制作会社によって異なります。

      パンフレット制作(コンテンツ制作)

      取材情報や画像などの材料が揃ったら、いよいよパンフレットに載せるコンテンツの制作です。外部発注した場合、この作業は通常制作会社側で行ってくれます。画像処理ソフトやデザインソフトを使い、実際のパンフレットの形まで編集したコンテンツを配置してデザインを整えます。

      校正、色調チェック

      掲載情報に間違いや誤字脱字はないか?画像や地図に取り違えはないか?といった校正を行い、コンテンツの修正や微調整を行います。紙媒体は印刷した時の色調が想像と異なることもありますから、試し刷りで色調チェックも欠かせません。

      印刷

      制作したパンフレットデータを用紙に印刷します。ほぼ全てのパンフレットは冊子状に綴じたり折りたたんだりする作業が必要です。製本まで一度に処理してくれる制作会社を選ぶといいでしょう。

      パンフレットの制作費用相場は?

      パンフレットを外部発注する際に気になるのが制作費用です。どのような会社に発注したかで費用は異なってきますが、見積もりの段階で自社の希望と費用をしっかり伝えましょう。

      作業工程をどこまで自社で行うかで相場が変わる

      パンフレット制作で行う作業工程はたくさんありますが、それをどこまで自社で行うかで相場が変わります。印刷データまですべて作り、印刷会社に依頼する方法なら費用は最低限ですが、自社内でパンフレット制作スタッフを確保するのはなかなか大変なことです。

      パンフレット制作の全体を指揮するディレクション費と印刷費は、どのような制作会社でも必要となってきます。その他、コピーライティング(原稿編集)費・デザイン制作費・取材撮影費などが必要です。

      ディレクション費は制作費全体の10~30%が相場と言われています。また、印刷費は依頼会社・紙質・インクによって大きく異なる部分ですが、よく使われる紙質(上質紙)と印刷方法で500部前後印刷した場合およそ10万円が目安とされています。
      参照先 https://ex.accea.co.jp/flyer?_gl=1*1hw1c0a*_ga*ODAzMjIwMDc2LjE3MDAxMTk2MzQ.*_ga_6S4FGBWM7K*MTcwMDExOTYzNC4xLjAuMTcwMDExOTYzNC42MC4wLjA.*_ga_31K3C7SJ00*MTcwMDExOTYzNS4xLjAuMTcwMDExOTYzNS42MC4wLjA.

      パンフレット制作の作業は専門性が高い

      パンフレット制作の作業工程をどこまで自社で行うかで制作コストが大きく変わることは確かです。しかし、パンフレット制作の作業はとても専門性が高いもの。特に企業が制作する場合、顧客の目に留まるパンフレットは質の高いものでなくてはなりません。

      制作会社を選ぶ際は、どのような作業まで行ってくれるのか、サービス内容やオプションなどを確認した上で見積もりを依頼し、自社で行える作業があるか先方にアドバイスを求めましょう。

      パンフレット制作を外注するポイント

      パンフレットをいざ外部発注する段階になっても、どの制作会社に依頼するかお悩みになることはよくあります。外注の際のポイントをまとめてみました。

      まずは自社の目的を明確にする

      パンフレットを作る目的やターゲット層が決まっていなければ、デザインやコンテンツ制作に大きく影響します。制作会社側で企画立案することは可能ですが、目的やターゲット層は社内会議の段階で明確に確立させておきましょう。

      制作実績を確認し、できれば過去の制作物を見る

      ネット上でデジタルコンテンツが隆盛の昨今、紙媒体のアナログコンテンツであるパンフレットはより専門性の高い分野です。制作会社にパンフレットなどの制作実績があるのか、得意分野を確認しましょう。できれば過去の制作物や実績を目で見て確認できるとベストです。

      担当とコミュニケーションを取れるかどうか確かめる

      パンフレットが完成するまで、制作会社との間には数えきれないほどのやり取りが発生します。出来上がったパンフレットが想像と違っていた、ということが起きないためにも、コミュニケーションが取れるかどうかは非常に大切なポイント。見積もりの段階で納得いくまで意見を交換し、少しでも納得できなければ相見積もりで他社と比較検討してみましょう。

      自社でできる範囲のコンテンツをしっかり準備する

      画像の準備、制作者のコメント、社内イベントの取材など、自社でできる範囲でコンテンツの材料を準備しましょう。取材や撮影は制作会社にお任せすることもできますが、自社だからこそできる取材があるかもしれません。
      業務量的に制作会社に全てをお任せする場合は、どこまでの依頼ができるのか確認しておきましょう。

      見てもらえるパンフレットを発注しよう(まとめ)

      せっかくパンフレットを作るなら、顧客が思わず取っておきたくなるような、何度も見返してしまうパンフレットが理想ですね。見てもらえるパンフレットを制作するために、制作会社に外部注文してレベルの高いパンフレットを制作しましょう。

      もしどのような制作会社に外注するかお悩みでしたら、総合コンテンツ制作会社のP.M.A.トライアングルをぜひご検討下さい。P.M.A.トライアングルでは企画立案から取材や撮影、印刷製本まで全ての工程でお客様をサポート致します。広報誌や雑誌といった紙媒体のアナログコンテンツ制作に強く、情報誌や企業PR誌など年間100冊以上の制作実績があります。
      総合コンテンツ制作会社としての豊富な経験を活かし、パンフレットに掲載するコンテンツの質の高さをお約束致します。
      ご予算や希望に合わせてパンフレット制作の全行程に対応しますので、P.M.A.トライアングルまでお気軽に見積もりをご相談下さい!

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